こんにちは。
アメリカ駐在ライフアドバイザーの松谷あさこです。駐在中の子供の学校選び、悩みますよね。
駐在前相談の中で、特に多いご相談はお子様の学校に関することです。
現地校に入れても大丈夫だろうか?
お勉強についていけるのだろうか?
学年は落とした方がいい?
などのお子様の心配事は勿論、
具体的にどんなことに気をつけて探したらいいですか?
と聞かれることも多いです。
アメリカは州によるだけではなく、隣町の学区とすらカリキュラムや方針が違います。
日本からの編入に関しても対応が違うことがあります。
私自身も何度か編入していますが毎回戸惑うことがありました。
日系にするか現地校にするか、悩まれる方もいらっしゃると思います。
これからお話しさせていただく現地校選びについてのポイントを見て
総合的な判断をする基準になると嬉しいです。
さて、現地校選びの大きなポイントですが、
①現地校のランク
②年齢
③お子様の性格
の3点が大きく考えられます。
第一になぜ現地校のランクなのか、
これはやはりアメリカでは治安が重要だからです。
え?ランクの話をしているのに治安?と思われますが、その学校のランクでほぼそのエリアの治安が分かるからです。
アメリカでは高校まで義務教育です。
高校からどの大学に進学するか、これもまたその地域性が現れます。
“学区が良い”=“治安がいい”=“親の教育水準及び所得が高い”という構図がとても明確なのです。
学校ランク探しは、gradeschools.orgやniche.comなどのウェブサイトが一般的です。
実際に見てみると当然全てが英語で分かりにくいところもあるかと思います。
エリアを選択すると学校が絞られ、どの学校がどんなスコアなのか順位で見ることができます。
必ずしも上位や10近くないとだめ、ということではありません。
具体的な学校が絞れたらあとは通っている人がいないか?ツテを探せると良いですね。
ネットの情報は古いものもたまにありますし、旬の実際に通っている方の話が聞けることが一番確実です。
次に、年齢の面からの学校選びの注意点です。
駐在が決まった時の年齢はもちろんですが、駐在から本帰国するときの年齢にも割と大事です。
駐在期間は未定、という方も、数年先のパターンをいくつか想定してみてください。
お子様が未就学児の場合は、プレスクールと呼ばれるところが通うことが多いかと思いますが、
小さい年齢では、一般的には語学面での心配は不要です。
小さい子ほど馴染むのは早いです。
その分親が園との関わりが強いのがこの時期ですので、親の希望を忘れずに。
英語を話せないから日本の園がいい、アメリカの文化に触れてほしい、
子供が楽しく通えそう、家から近くて便利、評判が良い、
カリキュラム、保育時間、設備など、
親都合で優先順位を決めても良いと思います。
親が精神的にも安心安全に無理なく通わせられることは非常に大切です。
またこの時期に覚えた英語のスキル、日本に帰国後は何もしなければすぐに忘れてしまうことも。
ただし、親以外とは英語でしか話してなかった場合、日本語のサポートは必要になります。
小学生以降になると、読み書きの学習が始まっていますので、お子様に合った選択が必要です。
学校によっては一学年落とすことをお薦めされることもありますし、その選択が良い場合もあります。
学校の方針次第では、学年を選ぶことを悩んでいてもそうできないこともあるので、
ただし、基本的には親との話し合いによって決めることもありますので、希望をできるだけ
詳細にお伝えできるようにしておくことが望ましいです。
本帰国の時期に中学進学、高校進学が重なりそうな年齢の場合、も要注意です。
その時期に受験をするか否か、受験するならどういう受験スタイルにしたいのかも重要です。
帰国子女の条件の期間を満たしているか、もそうですし、
英語を強みとしたいのであれば、それなりの駐在期間も必要です。
日本に戻り日本の学校で学ぶ場合、渡米中もある程度の日本語の習得や維持のためのサポートも出てきます。
平日は現地校、週末は補習校、または平日の夜に塾など、頑張っているお子様沢山いらっしゃいます。
2言語生活をすることに対する家族の方針やサポート体制から、日本人学校という選択も出てくるのがこの時期ですね。
最後のポイントになりますが、通うのは親ではなくお子様です。
学年が上がるにつれてお子様の自我も出てきますし、個性も出てきます。
環境の大きな変化への対応力もお子様によって違います。
また少しサポートが必要なお子様(スペシャルニーズ、と呼ばれることが多いです)向けの体制もアメリカはとても整っています。
学校や小児科に相談されると良いですね。
そして、親の勘やフィーリングも大切にしてください。
例えば、普段から音楽を流すとすぐに歌詞をそのまま歌い出す子はもしかしたら英語を早くキャッチアップできる可能性があるかもしれませんし、移動時間が苦手な子であれば近所の学校の方がストレスなく通えるかもしれません。
日本語での発達が遅かったお子様が在米中に英語の方が流暢に話せるようになったりも。
子供の成長や可能性は親が思う以上にびっくりさせられることが多いです。
ただし、子供のサポートにばかり目を向けて、親が頑張りすぎて心身ともに疲弊してしまっては本末転倒です。
日常的にお子様の生活をサポートする親が、運転がどうしても苦手、英語でのコミュニケーションに自信がない、という不安が拭えない場合は無理する必要はありません。
学校選びは最初に決めた学校にずっと通うことではありません。
その渡米時のベストだと思った選択です。
学校を変えるという選択肢もアメリカには当たり前に存在します。
皆さまがアメリカで健やかで有意義な駐在生活を送ることが一番大切だということを心に留めてより良い学校選びができますように。
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